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Journal InTime


2001-12-07 (Fri)

_ JavaScript

必要に駆られてまつもとさんにMy UNIX Seriesの「入門JavaScript」をお借りした。 JavaScriptも(言語的に)なかなか面白そうだけど、納期があるのであまり深みに はまらないようにしなくちゃ。


2004-12-07 (Tue)

_ CIA vs XSLT

xsltprocで変換してみようと思ったが、timestampがUNIX Timeなもんだから困る。 さすがにstrftime相当はないよなあ。

[Just another Ruby porter, 2004-12-aより引用]

CIAもXSLTはあきらめたみたいですね。

Why doesn't CIA use XSLT to format its messages?

This possibility was examined, however XSLT is badly suited to several of the formatting operations common to CIA, such as reducing lists of file names or wrapping text.

[Frequently Asked Questions - CIAより引用]


2009-12-07 (Mon)

_ コミュニティについて

るびまの巻頭言を読んで思ったことを勢いでだらだらと書いてみる。

全体的に共感するところが多いのだけれど、あえて引っかかった部分を書こうと思う。たんに言葉の問題で、あまり重要な問題ではないかもしれないけど、でもやっぱり気になるので書きたいと思う。

というのは、ここで書かれているような広い意味でのコミュニティに対してわざわざ「コミュニティ」という名前を付ける意味があるのかな、という疑問があるからだ。 最近はどうかわからないけれど、まつもとさんは以前「コミュニティ」という言葉は嫌いだとおっしゃっていた。コミュニティなどという実体はなく、大事なのはRubyに関わっている各個人だから、といった趣旨だったと思う。僕もその考え方に共感する。

「コミュニティ」という言葉は、その内と外を意識しない限り必要ないんじゃないだろうか。 だから、コミュニティという言葉を、自分がそこに含まれていないと感じている人が使うのは、ある意味正しい気もする。

で、そういう人は次の2種類に分けられるんじゃないだろうか。

  • Rubyに関わるつもりがない人
  • Rubyに関っている、あるいは関わりたいけど、Rubyに関わっている他の人たちに受け入れられるかどうか自信がない人

前者については、ここではどうでもいいと思うのでおいておく。

僕が考えたいのは後者の人たちで、高橋さんのメッセージはそういう人たちに自信を持って自分もコミュニティの一員として振る舞えばよいと言っているように思える。

でもね、そういう人(僕自身、正直なところRubyコミュニティの一員かと聞かれると自信がない)から見ると、高橋さんはそうは言うけど、自分がRubyコミュニティの一員だなんて言ったら、他の人から拒否されるんじゃないかな、とか思っちゃうわけですよ。

だから、コミュニティという言葉を使うのは止めませんか。 高橋さんが言いたいのも結局そういうことなのかもしれないけど。

「あなたもコミュニティの一員として振る舞うべきです」と言われるより、「コミュニティなんて実体はないので、あなたもRubyに関わる一人として他の人と対等な立場で発言すればいいんですよ」と言われる方が安心してRubyに関われると思う。僕が言いたいのはそういうことです。

追記: 何かあらためて読むと言いたいことが上手く伝わっていないような気がするけど、色んな人が気軽にRubyに関われるといいんじゃないかなあ、と言いたかっただけです。

Tags: Ruby

_ Ruby仕様書のドラフト

以下のサイトで(今後国際標準となることが期待されている)Ruby仕様書のドラフトを公開しています。

そろそろコミュニティレビューを…という話になったので、「Rubyコミュニティという明確な実体はないので、インターネットで公開してコメントを求めるのがよいと思います」とRuby標準化検討WGで御提案して上記のような形で公開することになりました。

上記のサイトにも"request users and developers of Ruby communities to review it"とありますが、あまり「コミュニティって何だろう」とか気にせず、どなたでも御自由にコメントをお寄せください。

こんなものオレたちには意味ないよ、と思う方もいると思いますが、少なくとも私にとってはRubyの仕様を改めて考えるという意味がありましたし、実際に処理系のバグもいくつか見つけました。 前向きに受け取ってもらえるとうれしいです。

なお、大部分の記述は僕じゃなくて弊社(NaCl)のK君とH君によってなされました。よく書けている部分があったとしたら、たぶん彼らのおかげです。まだ不完全だとは思いますが、実際、これだけ網羅的にRubyの仕様を記述した文書は今までになかったと思います。K君、H君、おつかれさまでした(まだぜんぜん終わってないけどね)。

また、不完全な部分については主に私の責任で、コメントで指摘いただいている部分の多くは、私も気にはなっていた部分や、もっと詳細にチェックすれば気付けた部分です。 ただ、我々の力には限りがありますので、みなさんにもご協力いただけるとありがたいです。

Tags: Ruby

_ 実はアジャイルが苦手です

この間のトークセッションの時に松田さんに「前田さんが嫌いなアジャイル」と言われてしまって、その場では補足する機会がなかったので、説明しておく。言い訳じゃないよ。

僕が松田さんに言ったのは「アジャイルが苦手」ということで、もうちょっと補足すると「アジャイルという言葉が苦手」ということだ。

というのも、何かアジャイル開発手法という特定の手法があるように言われて戸惑うことが多いからだ(あったら教えてください)。 たとえば「Rubyと相性がよいというアジャイル開発手法の講習をやってください」とか言われると困ってしまう。

という、ただそれだけのことです。

僕がアジャイルという言葉をあまり使わないのは、アジャイルという言葉で表そうとしているものが、アジャイルという言葉を使わずに表現できるなら、その方が誤解がないような気がするからです。

追記: 上記はあくまでも僕の場合の話であって、他の人がアジャイルという言葉を使うのをとやかく言うつもりはありません。念のため。