2003-12-15 (Mon)
_ XP
またXPがはじまってしまった。メールが読む暇が…。
_ Rubyコーディング規約
社内プロジェクトのためにRubyコーディング規約 を書いてみた。
2004-12-15 (Wed)
_ suonoのCLIE用ケース
今さら遅いような気もしたけど、CLIE用のケースを購入。
ところどころハンドメイド感が漂う(斜めになっているところがあったり)が、なかなか気に入った。 ケースから完全に取り出さないと何にもできないので、実用性を気にする人にはおすすめしません。 まあ、そもそもCLIE自体にあんまり実用性を求めてないけど。
2017-12-15 (Fri)
_ ファイルオープンの罠
僕が書いたNet::FTPのコードに脆弱性報告があり、修正版がリリースされた。関係者のみなさん、ありがとうございました。
問題があったのは以下のようなコードだった。
def getbinaryfile(remotefile, localfile = File.basename(remotefile),
blocksize = DEFAULT_BLOCKSIZE, &block) # :yield: data
f = nil
result = nil
if localfile
if @resume
rest_offset = File.size?(localfile)
f = open(localfile, "a")
else
rest_offset = nil
f = open(localfile, "w")
ここでKernel#openを使っていたのが問題で、localfileが|で始まる文字列だと外部コマンドが実行されてしまう。
しかも、まずいことにlocalfileのデフォルト値はFile.basename(remotefile)なので、悪意のあるFTP上に|で始まる名前のファイルがあって、ディレクトリ内のファイルをすべてダウンロードするようなプログラムを書いていると、クライアント側でコマンドが実行されてしまう。パイプ以外ではopen-uriをrequireしているようなケースでも何かまずいことができてしまうかもしれない。
普段書き捨てのコード以外ではFile.openの方を使うのだけど、確認したところ1997年8月13日リリースのruby-1.1a0のころからKernel#openを使っていたようだ。
ちなみにopen以外にも罠があって、例えば
p File.read("|echo hello") #=> "hello"
のようにしてもコマンドが実行されてしまう。
これは、Fileクラスには実はreadは定義されておらず、IO.readが呼び出されるため。
他には、binread, write, binwrite, foreach, readlinesなども同様の罠がある。
わざわざFile.と書いてパイプをオープンしている意図的なコードはそうそうないと思うので、Fileクラスにパイプをオープンしないバージョンを追加してオーバーライドした方がよいのではないかと思うが、今さら2.5には間に合わないだろう。
当面は引数をFile.expand_pathでフルパスに展開するとか、先にFile.statするなどすれば、上記のような罠を回避することができると思う。
