2006-09-26 (Tue) [長年日記]
_ My Job Went To India オフショア時代のソフトウェア開発者サバイバルガイド
My Job Went To India オフショア時代のソフトウェア開発者サバイバルガイド
この本の邦訳が読めるとは思わなかった。 最近のオーム社の勢いはすごいなあ。
この本が出た時に、「へー、今インドで仕事してるんだ」と勘違いしたのは内緒。 ほんとは、インド人に仕事を取られないための52の方法が書いてある本らしい(間違ってたらごめん)。
日本の場合はやっぱり日本語の壁とか文化的な違いによって守られてる面が大きいんだろうなあ(と、編集後の確認画面のないRadiant CMSを見てあらためて思う)。
_ 「GPLv3は危険」〜複数のLinuxカーネル開発者が共同声明した件と、RubyへのGPLv3適用について
記事の内容も興味深いけど、
なぜなら、Linuxカーネルは、ほとんどのプロジェクト(特にFSFによって管理されているもの)と同様に「以降のどのバージョンでも」条項なしのGPLv2の下でライセンスされているからだ。
[Open Tech Press | 「GPLv3は危険」〜複数のLinuxカーネル開発者が共同声明より引用]
ここって訳がおかしくない?
原文は、
The Linux kernel is licensed under the GPLv2, without the "any future version" clause that most projects (particularly those managed by the FSF) use
[Kernel developers declare GPLv3 dangerousより引用]
だから、『ほとんどのプロジェクト(特にFSFによって管理されているもの)と異なり「以降のどのバージョンでも」条項なしのGPLv2の下でライセンスされているからだ。』といったところじゃないかと。
Linuxのカーネルのライセンスに"any future version"条項がないというのは知らなかったので、勉強になった。
ふと、Rubyのライセンスを見ると、
Ruby is copyrighted free software by Yukihiro Matsumoto
. You can redistribute it and/or modify it under either the terms of the GPL version 2 (see the file GPL), or the conditions below:
とGPLv2しか指定していないように見える。 ってことは、RubyにGPLv3を適用するのは難しいという理解でよい?
まつもとさん自身は"any future version"条項には好意的だった気がする。
_ MySQL/RubyじゃなくてCPP on Windows
MySQL/Rubyをビルドしたけど、色々はまった。 とりあえず、パッチ。
これで、
> ruby extconf.rb --with-opt-include=../mysql-4.1.21-win32/include \ --with-opt-lib=../mysql-4.1.21-win32/lib/opt
とかでビルドできるはず。
で、そんなことはどうでもよくて、mswin32のrbconfig.rbでConfig::CONFIG["CPP"]が"cl -E"ではなく"cl"になっていることに気付いた。 *1 うささんに報告して直してもらったのだが、それもわりとどうでもよくて、問題はそのバグの原因。
MakefileでCPPのデフォルト定義が使われていたんだけど、何でデフォルト定義がclなんてことになっていたかというと、
<URL:http://msdn2.microsoft.com/ja-jp/library/d7ahf12s.aspx>
CPPはC++ Compilerだから定義がclなんだそうです。 何それ。マジですか。
*1 MySQL/Rubyのextconf.rbでCPPを使って定数を抽出していたので。
数年前までChadはインドに住んでましたよ。
インドでは裸の子供とYahooの看板が同居してるとか書いてました。
あ、インドに行ってたのはほんとなんですね...。
私はany further optionは妥当な態度だと思ってましたが、実際に出てきたGPLv3が(1st draftでは)思ったよりもドラスティックなのでRubyについては外しました。弁護士と相談して、Rubyの場合比較的自由にライセンス変更できそうな話を聞いたので、GPLv3最終版が出てから判断しても遅くないと思ったので。
cvsを見るかぎりでは前からany further versionという記述はなかったようですが、意図的に外しているわけではなかったのを、rev1.7でversion 2と明示するようにしたということでしょうか? > 「Rubyについては外しました」
あれ? そうだったっけ。前は付けてたように思ってました。<br>記憶と違ってCVSは嘘をつかないので、「明示するようになった」という意味ですね。
chadの本買いました。って買ってからChadだって気がついたんだけど。
そういえば、RailsConfの会場のホテルの請求がまだ来ないんですが、Chadが払ってくれてたりするのかなあ。
description fZOurBDyB3pC http://tinyurl.co.uk/foks