2018-01-17 (Wed) [長年日記]
_ Viterbiビルドログ(前編)
原君が企画した自作キーボードパーツ共同購入に乗っかって、Viterbiというキーボードを作成しているので、組み立ての手順を記録しておく。
左側の組み立て
PCBは左右共通で、上側にする面を左側(マスター)と右側(スレーブ)で反対にするようになっている。 左側はTRRSジャックが右寄りになるが、Pro MicroやTRRSジャック、リセット用スイッチなどは裏面に付けることになる。
ダイオードをはんだ付けする。おそらく表面に付けても問題なさそうだが、裏面に付けた。ダイオードの向きは黒い方を四角の部分に向けないといけないので注意。
TRRSジャック、リセット用スイッチ、I2C用の抵抗をはんだ付けする。I2C用の抵抗は左右どちらのPCBに付けてもよいようだが、左側にしておいた。I2Cジャンパーもはんだ付けしたが、こちらは片側だけでよいのか不明なので、とりあえず片側だけにして後で問題があったら右側もやるつもり(1/18追記: I2C用にビルドしたファームだと右側のキーを拾えなかったので、右側もI2Cジャンパーをはんだ付けしたら左右で通信できるようになったので、I2Cジャンパーは両側はんだ付けが必要なようだ)。
Pro Microは以下のソケットで付けようと思っていたが、ソケットの高さが結構あってケースと干渉するので今回は直付けすることにした。
Pro Microのピンだけ先にはんだ付けする。ピンをまっすぐ付けられるか不安だったので、Pro Microをマスキングテーブで仮止めしておく方法を使った。
トッププレートにスイッチをはめ込んだ上でPCBにはんだ付けする。このあたりから後戻りがだんだん難しくなって行く。取り付け中の写真を撮り忘れたが、今回はKailh Box Brownにした。
スイッチを付けた後でPro Microをはんだ付けする。先にPro Microを付けると裏にスイッチを付けられなくなるので注意。本当は、できるだけロープロファイルにするためピンの黒い樹脂部分は外せ、とNyquist Build Guideに書いてあったが、外しにくかったのと、左側はPro Microを裏向きに付けるためケースに干渉しないのでそのままにした(逆にここを残してもPro Microがスイッチのピンと干渉しそうだったので、スイッチのピンを少しカットした)。右側はピン自体は反対向きに付けて、最悪黒い部分はピンごとカットしようかな。
完成すると以下のようになる。
ケースを組み立てて左側は完成。一応、左側単体では動作した。
- 右側もスイッチを付ける手前まで作業してあるが、ここで力尽きたので後は後編に。
作業のポイント
- いい道具を使う。自分の場合は、 goot 温調はんだこて PX-201、goot 替こて先 2C型 PX-2RT-2C、サンハヤト リードベンダー RB-5を購入した。
- ダイオードの向きに気を付ける(抵抗はどちら向きでもよい)。
- Pro Microより先にスイッチを付ける。
- Pro Microのはんだ付けは壊さないようにテンポよくやる。自分の場合は、ピンが横一列にならぶように向けて、ピンの右側からはんだごてを当てて手前の方からはんだを付けるとやりやすかった。
参考リンク
- Nyquist Build Guide: Viterbi用の公式な手順書はなく、Nyquistと同じだからこちらを見ろと書いてある。
- Viterbi Build Log: Viterbiの唯一(?)の詳細なビルドログ。Pro Microをソケットで付けているが、これは必須ではない。
- 日々のメモ(Nyquistカテゴリ): Nyquistの組み立ての詳細な手順が紹介されている。
はじめまして。<br>当方もViteribiの自作を考えており、ケースのデータがどこかにないかとネットをさまよっております。<br>ホームページ上に出てくるケースはどのようにして入手されたでしょうか。(購入品でしょうか?)
はじめまして。<br>ケースは以下のデータで知人にレーザーカットをお願いしました。<br><br>ttps://github.com/keebio/viterbi-case<br><br>keeb.ioでも販売しているようですが、なかなか在庫がないみたいですね。