2004-12-03 (Fri) [長年日記]
_ いくら
先日のいくら事件について、 社内MLに書いた記事を 転載。さらっと書くつもりが、思いのほか長くなってしまった。
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先日、松江でゆうぞうさんの歓迎会(といいつつ雄也君の乾杯の挨拶ではゆうぞ うさんのゆの字も出ませんでしたが)の時のことです。
一通り料理が出尽くしたところで、追加の料理を頼むことになりました。 それまでの料理にはちょっと物足りなさを感じましたが、予算が二千円だった そうなので、致し方ないところです。
メニューを眺めていると、いくら丼なるものが目に付きました。いくらと言え ば、庶民の私にとって豪華な食材の代表格です。割り勘なので若干気は引けた のですが、飲まないんだからこれくらい食べてもいいだろ、と判断し、意を 決して注文することにしました。おでん屋さんというところが若干引っかかった のですが、まあ、いくらでそんなに失敗することもないだろう、と思っていた のです。その時には、後にあんなことになるなんて、想像だにしていませんでした。
皆で仕事の悩みなどを話していると、いよいよいくら丼がやって来ました。丼 を見ると、いくらでいっぱいでごはんが見えないほどです。しかも、おまけに ウニまで載っているではありませんか。私はうれしいと思う半面、値段が心配 になりました。メニューには値段が載っていなかったのです。まあ、正直な ところ、それほど心配していたわけではありません。そんなに高そうな店では ありませんでしたし、いつも割り勘負けしているので、たまにはこんなことが あってもいいだろう、とそれくらいに思っていたのです。
そんなことを考えながら、いくらを口いっぱい頬ばると、全身に衝撃が走りま した。それは私が今まで食べたどんないくらとも異なる食感でした。皮がとても 硬かったのです。たとえるならば、口中清涼剤のカプセル並に硬かったのです。 しかも、その皮を噛み砕いた後に口に広がる味も、私の中のいくらのイメージ とはほど遠いものでした。最初に思ったのは、これは何かの間違いに違いにない ということです。しかし、次にはこんな不安がよぎりました。私が今までいくら だと思って食べて来たものは、実はまがいものだったのではないだろうか。 これこそが本物のいくらなのではないだろうか。
おそるおそる隣のまつもとさんに聞いてみると、やはりまつもとさんも同様の 衝撃を受けていたようです。これで、そのような確率はずっと低くなりました。 とすれば、残された可能性は、目の前のいくらが偽物であるというものです。 いわゆる人工いくらです。ただ、最近は輸入物のいくらが安く入手できるため、 激安回転寿司ですら人工いくらは使わないと聞き知っていた私には、にわかに は信じられませんでした。それに、現代のテクノロジーをもってすれば、もう ちょっと本物の味(と私が信じているもの)に近づけそうなものです。
後に、私はWebで以下のような情報を手に入れました。
人工いくらはアルギン酸ナトリウム(海藻の成分)と塩化カルシウム(豆腐の凝固材等に使用)、サラダ油、着色料、調味料等から作られています。見分け方として、天然のいくらは中の目玉のような部分(胚盤)が固定されているのに対し、人工のものはオイルが浮いた状態なので、全て上向きになるとか。また天然ものはたんぱく質から出来ているので、熱を加えてみると白くにごりますが、色に変化がなければ、それは人工いくらということになります。
残念ながら、目玉の向きは覚えていません。本物はお湯に付けると白くなるとい うのは知っていたのですが、その時にはお湯が手に入りませんでした。
また、こんな情報もありました。
人工いくらは、一般的にはコピーイクラなどと呼ばれ、サラダ油と海草エキス の主成分に、いくらの風味と天然色素を加えたものです。本物より皮が少しかためで香りはありませんが、粒がそろっており植物性成分のためコレステロールが少ないという特徴があります。
皮はたしかに硬かったのですが、「少し」などというなまやさしいものではあり ませんでした。思うに、おでん屋さんではいくら丼はあまり出ないことと関係が あるのかもしれません。「劣化」という言葉が頭に浮かびますが、あまり深く 考えない方がしあわせそうです。
結局、あのいくらは何だったのでしょう。今も真相は藪の中です。値段も知らな いままです。ただ、その後に食べたインスタントっぽいお茶漬が妙においしかっ たことだけが、私の心の中に残っています。
2004-12-04 (Sat) [長年日記]
_ CIA
以前からRubyのcommitがCIAに監視されて いたのだが、自分から通報することにした。 通報内容は<URL:http://cia.navi.cx/stats/project/ruby>で確認することができる。
ちなみに、試しにreadlineのテストをruby_1_8にバックポートしたらコケてしまった。今は直っていると思う。
2004-12-05 (Sun) [長年日記]
_ ワールド・イズ・ノット・イナフ
引越先ではテレビ朝日系列の番組を見ることができるので、日曜洋画劇場を(最初の方だけ)見た。 ソフィ・マルソーってちょっと石野真子に似てるよね。
_ nanasi [わからんでもないけどビミョー]
2004-12-07 (Tue) [長年日記]
_ CIA vs XSLT
xsltprocで変換してみようと思ったが、timestampがUNIX Timeなもんだから困る。 さすがにstrftime相当はないよなあ。
[Just another Ruby porter, 2004-12-aより引用]
CIAもXSLTはあきらめたみたいですね。
Why doesn't CIA use XSLT to format its messages?
This possibility was examined, however XSLT is badly suited to several of the formatting operations common to CIA, such as reducing lists of file names or wrapping text.
2004-12-09 (Thu) [長年日記]
_ tracのcomponent
tracのcomponentってWebインタフェイスで追加できないのかなあ。
milestoneとかはtrac-adminでpermissionの設定をしたらできるようになったけど。
2004-12-10 (Fri) [長年日記]
_ modruby.net expired
また、expireされてたorz...
去年もgandiからのメールがspamあつかいされたためにexpireされて、 あわてて学習させたのだが、またspamあつかいされていた。 しかたないので、.procmailrcにルールを追加して無理矢理救済。うーむ。
2004-12-14 (Tue) [長年日記]
_ trac on mod_python
tracをmod_pythonで動かすようにしてみた。
<URL:http://modruby.net/devel>
ついでにBabelも。
<URL:http://shugo.net/projects/babel>
mod_rubyの開発用サイトをmod_pythonで運用って...と思わなくもないが、動作がずっと軽快になった。すばらしい。
2004-12-15 (Wed) [長年日記]
_ suonoのCLIE用ケース
今さら遅いような気もしたけど、CLIE用のケースを購入。
ところどころハンドメイド感が漂う(斜めになっているところがあったり)が、なかなか気に入った。 ケースから完全に取り出さないと何にもできないので、実用性を気にする人にはおすすめしません。 まあ、そもそもCLIE自体にあんまり実用性を求めてないけど。
2004-12-28 (Tue) [長年日記]
_ 大掃除
9時すぎに出社して大掃除。 引き出しの中のいろんなものを捨ててすっきり。
T-codeのストローク表が出て来たのだが、それは取っておいた。 uim-primeだとストロークを出せないから役に立つかもしれない (前はemacsで確認してたけど、emacs自体消してしまった)。
_ 回転寿司
掃除が終わってから皆で回転寿司に。 Sさんにいくらをもらったが、ちゃんといくらの味がした (何となく不安で自分では頼めなかったのだ)。
2004-12-31 (Fri) [長年日記]
_ 友達の子どもたち
中学からの友達家族を家に呼んで、うどん屋の出前で中華そばを食べた。
他所の子を見ると大きくなったなあと思うが、自分の子どもも同じ スピードで大きくなっているのだった。 でもまだ一緒に遊ぶというよりは、みんな勝手に遊んでいる感じ。 妹の子どもとだと、慣れているせいかもっと上手く遊ぶのだけれど。
_ しゅどう [昔、大学の生協で食べたいくら丼のいくらが、噛むと歯の間から逃げるくらい硬かったことがあります。ショックでした。]
_ yohgaki [固いと思うイクラは食べた事がありませんが、そんなイクラに出会ったら熱々の緑茶とかを頼んで浸けてみます。 # 浸けなく..]